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師走の風物詩南座・顔見世、海老蔵休演なんのその [ニュース]

11月30日初日を迎えた京都の顔見世が市川海老蔵の入院で代役を立てることになった。しかし休演もなんのその劇場には多くのフアンが列を作る光景が見れた。人気役者の海老蔵ではあっても他の役者が無事つとめあげる歌舞伎の世界ではある。

海老蔵は南座の正面に飾られている「まねき」では東側(江戸の役者)上段の左端近くにある。まねきは縦六尺横1尺もある。竹矢来の上に上下二段にわけ下に松を敷きその上にのっかる格好になっている。合計65枚が組み合わさっており、毎年24日から25日早朝にかけて1枚1枚並べていく作業の中の1枚である。それだけに顔見世の看板まねきは華やかさを醸し出す貴重な道具だけにとどまらず京の風物詩として師走を実感させるものとなってきた。ある意味、今回の休演が暴力事件がらみとなっただけに代役の役者には大変なプレッシャーとなっているかもしれない。

ところで代役は「阿国歌舞伎夢華」名古屋山三を片岡仁左衛門、「外郎売」曽我五郎を片岡愛之助、小林朝比奈を市川猿弥、梶原景時を市川寿猿がつとめている。休演により仁左衛門と玉三郎との競演が逆にフアンを熱狂させている。また本来なら市川宗家にしかできないといわれた曽我五郎を愛之助が演じたことによって宗家を飛び出した芝居が出来上がるのではないかとの期待感も漂う。愛之助は過去にも海老蔵の代役を大阪松竹座でつとめた事がある。
(12月4日PJニュースに掲載)

N010120206南座正面のまねき全景(横サイズ)とNO10120207縦サイズ

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N010120218まねき拡大(左)とNO10120212並んだ家紋と勘亭流字体

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NO10120304市川海老蔵のまねき(中央)と出演予定だった「外売郎}の絵看板

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NO10120211南座の梵天2本(左)とNO10120216大提灯

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NO10120205提灯・ぼんぼり・とまねき(左)とN010120208出し物絵看板

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NO10120203総見の舞妓(左)とNO10120215まねきのかんざしをつけた頭

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NO10120202阿国歌舞伎発祥の地の碑(左)とNO10120214出雲の阿国像

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歌舞伎発祥の地の碑は川端四条南の南座楽屋口横に、阿国像は四条大橋東詰上がるにある。また、南座の北側には「北座」があったことから南座の向かい側の宝くじ売り場の裏側の一筋目に石碑がある。

 


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